流通大手ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)は、傘下コンビニのサークルKとサンクスの店舗営業が30日に終了し、ファミリーマートへの転換が完了するのを前に、29日に愛知県内の店舗で式典を開いた。

一宮市のサークルK尾西開明店に、ファミリーマートの沢田貴司社長が訪れ、店のスタッフを激励した。報道陣に「一つのファミリーマートとしてもっと良い商品、地域に根差したサービスを目指したい」と話した。同店は午前10時に営業を終えた。来月中旬には近隣でファミマとして移転オープンする。

30日には愛知県と埼玉県にあるサークルKとサンクスの計3店舗が営業を終え、ファミマに転換する。

米国発祥のサークルKの1号店は1980年、総合スーパーのユニーが名古屋市天白区に開業し、東海地方を中心に店舗を広げた。2004年にはサークルKが関東を地盤としたサンクスと合併し、サークルKサンクスを設立した。

業界の競争激化に伴い、ユニーは16年9月にファミマと経営統合し、ユニー・ファミマHDとなった。コンビニの店名はファミマへ一本化することとなり、約6300店あったサークルKとサンクスのうち、5003店がファミマに転換し、残りは閉店となった。

全国のファミマは10月末時点で約1万6600店。コンビニの3強のうち、ローソンの約1万4400店を上回り、セブン―イレブンの約2万600店に次ぐ。(中日新聞)