九州で展開するコンビニエンスストア「エブリワン」の全店舗が、8月末までに閉店し、年末までに順次、ファミリーマートに衣替えすることがわかった。運営会社のココストア(名古屋市)が2015年12月、ファミマに吸収合併されたためだ。

 エブリワンは15年9月の合併発表時は九州各県に200店舗以上あったが、ファミマへの転換が進むなどして今年7月末時点で熊本県を中心に137店舗 (「ココストア」含む)。年末までに、残り店舗を一斉に切り替える。フランチャイズ店のオーナーの意向などでファミマに転換しない店舗が出る可能性もある という。九州のファミマは現在約1400店。

 エブリワンは1994年、熊本市の地場スーパー「寿屋」(02年に倒産)系のコンビニとして開業した。01年にココストアに買収されたが、店内で作る弁 当や総菜、パンなどの独自のサービスが親しまれており、「エブリワン」のブランドは維持されていた。ファミマの広報担当者は「エブリワンの独自サービスを 惜しむ声もあるが、今後も地域に愛される店作りを進めたい」と話した。

(朝日新聞)