沖縄ファミマ、350店へ タコス巻など独自商品も魅力

沖縄ファミリーマート(那覇市)は26日、沖縄県内の「ファミリーマート」を2018年度末までに約30店増やし、350店にする方針を発表した。沖縄県ではコンビニ最大手だが、セブン―イレブン・ジャパンも19年度をめどに沖縄への出店を予定。沖縄を舞台に、ローソンを交えた各社の競争が激化しそうだ。

ファミリーマートの沢田貴司社長と沖縄ファミマの野崎真人社長が26日、地域内の店舗運営を一括で担う「エリアフランチャイズ」の契約を更新し、那覇市内で記者会見した。沖縄ファミマの野崎社長は「セブンの進出は脅威だが、(沖縄出店から)30年の経験と、沖縄の方々と築き上げた歴史で戦いたい」と話した。

ファミマの沖縄進出は1987年。他地域に先駆けて「フライドチキン」やひきたてコーヒーを販売し、「ポーク玉子おむすび」や「タコス巻」など沖縄独自の商品もそろえている。「(今後も)県民の望みに沿うかたちでやりたい」(沖縄ファミマの野崎社長)。1店あたりの1日平均の売上高は全国のファミマでもトップクラスだ。

沖縄にはローソンも97年に出店しており、現在は約220店ある。加えて進出を果たすセブンはまず沖縄県内で約250店をめざす方針だ。(朝日新聞)