ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)の高柳浩二社長が26日までに産経新聞のインタビューに応じ、2年以内に電子マネーを中心とした金融サービス事業に参入する方針を明らかにした。

クレジットカードやポイントなど複数のサービスを組み合わせ、「手薄だった金融事業を強化する」狙いだ。

金融サービスは傘下でコンビニエンスストアを手掛けるファミリーマートや、総合スーパー(GMS)のユニーの店舗で提供する。また資本業務提携で合意したドンキホーテHDとも同事業での連携を模索する。ファミマ、ユニー、ドンキの利用客に対し、電子マネーなどを共通化すれば「利便性が高まる」と判断した。

筆頭株主の伊藤忠商事と9月に設立した共同出資会社が中心となり金融事業を展開する。グループのクレジットカード会社とも連携。コンビニでは共通ポイント「Tポイント」を展開するが、別のポイントを独自開発することも視野に入れる。融資などを含めた銀行サービスも検討する。

中身の詳細は今後詰めるが、高柳社長は1枚のカードで電子マネーを含む複数のサービスを提供できれば「理想だ」と話した。(産経新聞)