ファミマ、3―8月期最終損益は107億円の赤字 事業利益は回復傾向
ファミリーマートは7日、2020年3―8月期(国際会計基準)の最終損益は107億円の赤字(前年同期は381億円の黒字)に転落したと発表した。
新型コロナウイルス感染症により、外出が控えられていることが影響している。ただ、緊急事態宣言の解除などから、徐々に人出も戻ってきたことから、事業利益は回復傾向にある。
営業収益は前年同期比11.2%減の2356億円、事業利益は同30.5%減の321億円。事業利益は3―5月期の同53.8%減から6―8月期は13.8%減へと改善している。ただ、一部店舗の収益性低下で有形固定資産等の減損損失422億円を計上し、最終損益は赤字となった。
単体の既存店売り上げは前年同期比8.9%減と落ち込んだ。客単価が6.7%増と伸びたものの、客数が14.6%減少した。既存店の1日の平均売上高も前年同期の54万2000円から48万9000円へと低下した。
2021年2月期の連結営業収益は前年比11.0%減の4600億円、事業利益は同11.7%減の570億円の予想を据え置いた。
24時間営業を取り止めた店舗は、9月1日現在で804店舗となった。上期の新規出店は122店舗、閉店は99店舗、純増23店舗だった。 (ロイター通信)