ファミリーマートが7日発表した2020年8月中間連結決算は、純損益が107億円の赤字(前年同期は381億円の黒字)に転落した。同社が16年にユニーグループ・ホールディングスと経営統合して以降、中間決算で赤字となるのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅な減収になったことに加え、収益力の落ちた店舗で追加の減損損失を計上したことが響いた。

 新型コロナの影響で都市部や観光地の店舗を中心に売り上げが低迷し、売上高に当たる営業収益は前年同期比で11.2%減った。苦戦する加盟店への追加支援やコロナ対策が負担となったほか、今後の収益悪化などを想定した減損損失が244億円に上った。(時事通信)