KDDI(au)は16日、ローソンと資本・業務提携すると発表した。

両社の顧客基盤を生かして事業拡大につなげるのが狙い。携帯各社は、決済・ポイントサービスを通じて顧客の囲い込みを進めており、競争が一段と激化しそうだ。

KDDIはローソンに約2%(約120億円)を出資するとともに、ローソンと同社親会社の三菱商事が共同出資する共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」の運営会社にも約20%を出資する。

KDDIは来年5月以降、自社のポイントサービスをポンタに統一する。同社は主力の通信事業が伸び悩んでおり、ポイント共通化でスマートフォン決済の利用を促す。

コンビニエンスストア業界では、人手不足で新規出店による売り上げ拡大が困難になっている。今回の提携でポンタ会員は1億人超に拡大。ローソンは既に導入しているNTTドコモの「dポイント」と併せ、多様な決済サービスの提供を通じて収益力強化を目指す。

東京都内で記者会見した高橋誠KDDI社長は「決済サービスとポイントの融合が最大のカギ」と説明し、ポンタの顧客層取り込みに期待を示した。竹増貞信ローソン社長は「国内最大級のポイント連合が誕生する」と語り、提携効果を強調した。 (時事通信)