セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、コンビニ最大手のセブン―イレブンで1日から始めた独自のスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」について、利用者の一部が不正アクセスの被害に遭ったことを受け、セブンペイの新規登録を停止すると発表した。

クレジットカードやデビットカード、店頭やATMでのチャージ(入金)も停止する。すでにチャージ済みの金額は利用できる。

不正の被害は4日午前6時時点の試算で、計約900人、約5500万円。不正の被害については「全ての被害に対して補償を行う」としている。問い合わせは、お客様サポートセンター緊急ダイヤル(0120・192・044、24時間受け付け)へ。

4日午後に記者会見したサービス運営会社セブン・ペイの小林強社長は「被害に遭ったお客様に深くおわび申し上げます。セブンペイを利用してくださっているお客様、関係者に多大なるご迷惑ご心配をおかけしたことをおわび申し上げます」と謝罪した。

セブンペイでは、利用者が見知らぬ第三者の不正利用の被害に遭う事例が相次いでいる。セブン・ペイは3日に不正被害の発生を公表したが、その後もネット上では被害を訴える声が相次いだ。

朝日新聞の取材に応じた静岡県の宿泊業の男性(58)は、19万5千円を勝手に使われる被害に遭ったという。(朝日新聞)