日本郵便は23日、ファミリーマートの東京都内2店舗に宅配ロッカー「はこぽす」を設置し、荷物の受け取りサービスを開始した。利用状況を見極めた上で、ファミマ店舗への増設を検討する。宅配業界では荷物全体の約2割を占める再配達のコスト削減が大きな課題となっている。日本郵便はコンビニエンスストアの店舗網を荷物の受け渡し場所として積極的に活用する方針。

はこぽすを設けるのは、ファミマの「大鳥神社前店」(目黒区)と、「二葉三丁目店」(品川区)の2店。配達時に不在で受け取れなかった荷物や、はこぽすに対応した電子商取引サイトで購入した商品を受け取ることができる。荷物は届いてから3日間は保管される。

宅配ロッカーをめぐっては、最大手のヤマト運輸が駅などを中心に配備を急いでいる。日本郵便は昨年6月からローソンの都内1店舗にもロッカーを設置しており、コンビニとの連携に力を入れることで差別化を図る。(時事通信社)