セブン-イレブン・ジャパンは6日、次世代型の省エネ店舗を報道陣に公開した。フランス製の路面型太陽光発電パネルを店舗前に設置して電力調達量を抑えるほか、スライド式の冷凍棚など最新設備を取り入れて従業員の負担軽減を図る。同店での6カ月間の検証を経て、全国のセブン-イレブン約2万店に順次導入していく。

本社(東京都千代田区)に併設する直営店「セブン-イレブン千代田二番町店」を「ひとと環境に優しい店舗」のモデル店として7日に改装オープンし、公募で導入した国内外38社の58技術を検証する。太陽光パネルや水素燃料電池で発電することで、外部からの電力調達量を28%削減できる見込みだ。商品の陳列棚をすべてスライド式にして補充しやすくしたり、従来はかがまないと取れなかったレジ袋を立ったまま取り出せるようにしたりして、1店舗当たりの1日の作業時間を5.5時間短縮できるという。

古屋一樹社長は「地域とともに成長するために環境対策は必須の取り組み。働きやすい環境を整えれば従業員の接客も良くなり、来店増にもつながる」と期待する。

24時間営業のコンビニ各社は、コスト削減や環境配慮のため省エネ化を進めている。ファミリーマートは8月から関東地方の3店舗で省エネ機器を設置した実証実験を開始。ローソンも省エネ型冷蔵庫を2019年2月末までに3500店舗に導入予定だ。(毎日新聞)