「日本のコンビニエンスストア発祥の地」と銘打った表示板がある愛知県春日井市のコンビニが17日、閉店した。前身の「ココストア藤山台店」の開店から45年余。地元住民に惜しまれながら営業を終えた。

閉店したのは「タックメイト藤山台店」。1971年7月に高蔵寺ニュータウンに「ココストア」の1号店として開店した。酒類販売のほか、弁当や総菜の店内調理をいち早く採り入れたのが売りだった。

国内初のコンビニについては定義の難しさから、74年5月に開店のセブン―イレブン豊洲店(東京)など諸説あるが、ココストアは2010年に「創業当時の精神で何事にも取り組む」との思いを込めて表示板を設置した。

ココストアは昨年、ファミリーマートに買収され、店舗は徐々にファミマに切り替えられたが、藤山台店はそのまま営業。今年9月から「タックメイト」と店名を変えて営業していた。(朝日新聞)