総合スーパーのユニー(愛知県稲沢市)は4日、名古屋市中村区の笹島地区にある複合ビル「グローバルゲート」に来年10月に本社を移転すると発表した。社員の通いやすさや首都圏への行き来のしやすさから、25年ぶりに本社を名古屋駅周辺に戻す。

グローバルゲートは、笹島再開発地区「ささしまライブ24」の中核施設として今年10月にオープンした。ユニーはオフィス部分の複数フロアに入居する。詳細は未定だが、少なくとも総務や営業部門の数百人規模が勤務するとみられる。公共交通が便利な名駅周辺に移ることで、社員が通いやすくなると判断した。働きやすさを改善し、採用活動のアピールにもつなげる。

ユニーは1993年11月、バブル経済の崩壊後に低迷した経営を立て直すためのコスト削減の一環として、本社を名古屋駅前から稲沢市の配送センター敷地内に移転した。

現在の本社ロビーでは、週の初めには車で来た大勢の取引先の社員が商談の順番を待つのが恒例となっており、名駅周辺への回帰で首都圏からも業者が来やすくなるとみている。(中日新聞)