ディスカウントストアのドン・キホーテなどを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧ドンキホーテホールディングス)の大原孝治社長は6日、提携先のコンビニエンスストア大手、ファミリーマートが7月に運用を開始する電子マネーによる決済サービス「ファミペイ」について、導入しない考えを明らかにした。両社で協議していたが、運用上の負担が大きいとして断念した。

大原社長は東京都内で6日に開いた決算説明会で、「決済手段が増えすぎれば、店員でさえ理解できない。クレジットカードなどに手段を集中させている」と説明した。

また業務提携するユニー・ファミリーマートHDによるパンパシHDに対する株式の公開買い付け(TOB)が、応募不足になったことについては「資本を持ってもらうことは賛成で、方針は変わらない」とし、「当社からの第三者増資割り当ては検討していない」と述べた。(毎日新聞)