上野駅入谷口にあるサンクスとファミリーマート
上野駅入谷口前の「サンクス」「ファミリーマート」
2016年9月1日に経営統合した「サークルKサンクス」と「ファミリーマート」。当たり前ですが、8月31日までは別会社・ライバル会社でした。そんな中、もっとも競合関係にあった2店舗があります。その2店舗はJR上野駅(入谷口)にあります。
サンクス上野入谷口店
住所:東京都台東区上野7丁目7番7号 早稲田ビルヂング1F
サンクス上野入谷口店
ファミリーマート上野駅入谷口前店
住所:東京都台東区上野7丁目7番6号 MPR上野駅前ビル1F
ファミリーマート上野駅入谷口前店
住所(地番)からも分かるように7-7-7と7-7-6で隣どうしのビル1階の店舗です。店舗も隣り合っています。ビルとビルの隙間は30cmくらいでしょうか。
サンクス上野入谷口店とファミリーマート上野駅入谷口前店
いよいよ経営統合、ブランドは「ファミリーマート」へ一本化
2016年9月1日に経営統合が行われ、12月からはブランド変更が本格化しました。ブランド転換の目標が2018年8月(当初は2019年2月)に決められ、毎月各地でサークルKサンクスの100店舗以上の改装が行われています。上野駅周辺でも複数のサンクス店舗がありましたが、残すは入谷口の1店舗のみになりました。
ついに店頭に告知が貼られ、「2018年1月18日から休業(時刻未記入)」「3月中旬リニューアル(日時未定)」となっています。通常、改装休業に入る場合は閉店時刻とリニューアルオープン日時も告知されますが、いずれも「未定」なのが気になるところです。
いまでこそ商品統合が完了しているため、サンクスの看板を背負ったファミリーマート(外見:サンクス、中身:ファミマ)です。リニューアルオープンをすると、ファミリーマートの看板を背負ったファミリーマート(元サンクス)になり、隣にあるファミリーマート(元からファミリーマート)とまったく同じになります。
商品やサービスが違えば、お互いの店舗それぞれが競争関係になり切磋琢磨できます。しかし、商品もサービスも同じになれば違うのはスタッフ接客状態や品ぞろえなどに限られます。同じブランドの店舗が並べば明らかに自社競合です。異なるブランドだからこそ出来ることもあると思います。いわゆる企業統合の弊害の代表例とみてもおかしく状況です。
このようになってしまった原因は、推測になってしまいますが「サンクス上野入谷口店」と「ファミリーマート上野駅入谷口前店」はそれぞれの加盟店経営者がいます。もともとの運営会社と加盟店契約をしていて、経営統合によりブランド統合も行うことになり、サンクス側の加盟店経営者は看板の掛け替えと営業の継続を決意されたものだと思います。
もともとファミリーマートとして営業している店舗にも加盟店経営者が存在しています。どちらか1店舗にするとか、隣同士の店舗を1店舗にくっつけてしまうということは、加盟店経営者がいる以上は事実上できません。今後、2店舗並んだファミリーマートがどのようになるのかは数年後に結論がでると思います。
それぞれ加盟店契約には契約年数があり、中途解約もあれば契約満了もあります。立地的に売り上げが見込まれれば、同じ加盟店経営者によって契約更新する可能性もありますし、別の加盟店経営者になる可能性もありますし、別の加盟店経営者が見つからなければファミリーマート直営店として営業する可能性もあります。どのような判断になるかは2店舗の加盟店経営者とファミリーマート本部によります。将来的にはどちらか1店舗に整理される可能性が高いと思います。2店舗並んだファミリーマートは上野の観光名所になって欲しい気もします。
店舗名はそれぞれ「ファミリーマート上野駅入谷口店(サンクス上野入谷口店から店舗名変更)」「ファミリーマート上野駅入谷口前店」です。「前」が入っているかどうかの違いで、非常にややこしいのは間違いありません。