日本フランチャイズチェーン協会が22日発表した5月のコンビニエンスストア売上高は、既存店ベースで前年同月比10.0%減の8095億円だった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛でオフィス街や行楽地の低迷が続き、4月に次ぐ過去2番目のマイナス幅を記録した。
来店客数は19.9%減で、3カ月連続で過去最大の下落幅となった。在宅勤務の浸透によりオフィス街の店舗で昼食用の弁当などが落ち込んだほか、例年は客数増加が期待できるゴールデンウイーク中の人出が減ったことも響いた。5月後半には緊急事態宣言が段階的に解除されたものの、都市部の客足は完全には回復しなかった。
一方、「巣ごもり消費」はさらに拡大し、冷凍食品や酒類のまとめ買いが増加。来店客1人当たりの平均購入額は12.4%増で、2010年9月(10.6%)を上回る過去最大の伸びとなった。 (時事通信社)