ファミリーマートは23日、10月中旬から全国の加盟店約700店を対象にした大規模な夜間の時短営業実験を行うと発表した。

沢田貴司社長が東京都内で開いたフランチャイズ(FC)店オーナー向けの説明会で表明、「今回の実験を踏まえ、12月に一定の方向性を出したい」と述べた。

ファミマは6月から、東京、秋田、長崎の1都2県の計24店舗で、夜間の営業を休止する実験を開始。住宅地や幹線道路沿いの店舗で売上高が1割以上落ちるなどのマイナス影響が出た一方、人件費の削減は必ずしも進まない結果となった。このため、より大規模な検証が必要と判断。時短営業の実施の是非も含め12月に決定する。

会合の出席者からは、実験期間中の夜間のアルバイトの雇用確保や、オーナーの労働時間の状況について説明を求める声が相次いだ。沢田社長は記者団の取材に対し、「加盟店からの信頼を高めた上で収益を上げていくのがあるべき姿だ」と語った。(時事通信社)