コンビニエンスストアの「サークルK」と「サンクス」の店舗が北陸三県でゼロになったことが29日分かった。ユニーグループ・ホールディングスが2016年9月にファミリーマートと経営統合して以降、順次進めてきたファミリーマートへのブランドの転換が近く完了する。

サークルKは大手の中でも北陸進出が早く、1980年代後半から積極的に店舗を展開し、サンクスと合わせると、石川だけで200店超を構えた。経営統合後、富山、福井で先行してファミリーマートに変更を終えた。今週に入り、最後まで営業していた金沢市内の店が閉店した。

金沢市堀川町の旧サンクス金沢堀川店は27日に営業を終えた。改修を施した上で9月5日にファミリーマートとしてオープンする。ファミリーマートへ衣替えを進める店がある一方、廃業を決めた店もある。

サークルKはユニー(愛知県稲沢市)のコンビニ事業部門として、1980年に名古屋市で1号店を開店し、2004年にサンクスと合併した。16年9月には経営統合で誕生したユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)の傘下となり、店舗をファミリーマートに転換し始めた。

同HDでコンビニ事業を統括するファミリーマートの澤田貴司社長=白山市出身=は、これまでの北國新聞社の取材に「ファミリーマートに切り替えた店の1日当たり売上高が平均10%以上伸びた」と述べ、統合の効果を強調した。

ファミリーマートの広報担当者は「ブランドの一本化が完了したら詳細を発表する」と話した。(北國新聞社)