コンビニ大手ローソンは28日、全国で展開する約1万4千店すべてのトイレとゴミ箱について、客の利用を当面、中止すると発表した。

店舗ごとに順次中止していく。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとし、敷地内にある灰皿も撤去する。ファミリーマートも同日、灰皿の撤去とゴミ箱の使用中止を加盟店に推奨すると発表した。

ローソンは中止の理由について、不特定多数の人が使うトイレや、割り箸やマスクなど口に触れるものが捨てられるゴミ箱を使えるようにしておくと、客や従業員が新型コロナに感染する恐れがあるとしている。

この日、東京都内の店舗では、従業員が店舗外にあるゴミ箱やトイレに「ご不便をお掛けし大変申し訳ございません」などと記した紙を貼った。上戸彩帆(うえんどさほ)店長(23)は「従業員からもトイレの利用を中止してほしいという声があった。感染の怖さを感じているので安心もある。お客様と従業員を守るためなのでご理解いただきたい」と話した。

政府などによる外出自粛要請が全国に出るなか、生活必需品を扱うコンビニは原則として営業を続けている。一方で従業員らの感染が相次いでおり、各社はレジカウンターに透明のシートをつるすなどの対策をしている。(朝日新聞)