ファミリーマートは28日、東海3県初となる他業種との一体型店舗を、調剤薬局のドラッグアモス(愛知県岡崎市)と共同で愛知県西尾市にオープンさせる=イメージ。販売の資格者を常駐させ、第一類を除く一般用医薬品約400種類が24時間買えるようにする。

店舗は「ファミリーマート+(プラス)ドラッグアモス 西尾駅南店」で売り場は188平方メートル。歯ブラシやシャンプーなどの生活用品も、一般的なファミマの2倍程度そろえ、ドラッグストアとしての機能を持たせる。

岡崎市を中心に、愛知県と滋賀県で調剤薬局を9店舗運営しているアモスがファミマとフランチャイズ契約を結んだ。

アモスの神尾太資(だいすけ)取締役は「薬局同士の競合激化や薬価改定などで経営環境が厳しくなっており、新業態で顧客獲得を目指す」と意気込む。多店舗展開を計画し、病院近くに薬剤師のいる調剤薬局併設の店舗を開くことも検討している。

全国のファミマ約1万8100店のうち、一体型は約120店。協業の相手はカラオケボックスや食品スーパー、書店など計60社。ドラッグストアとの一体型 も全国で既に50店ある。担当者は「1カ所でさまざまな買い物ができるのが一体型店舗の強み。ついで買いや顧客層の拡大などメリットは大きい」と話す。

コンビニ業界では店舗の付加価値を向上させるため、ローソンも全国的にドラッグストアとの複合型店舗を運営。中部地方では地場の書店と協業した店舗も運営している。(中日新聞)