ファミリーマートが、レジに従業員がいない無人のコンビニエンスストアを2024年度末までに約1000店出す方針であることが10日、分かった。

 運営コストが低く、小規模でも出店できる利点を生かし、買い物が不便な過疎地や駅前の狭い敷地など新たな店舗立地を開拓。頭打ちとなっている国内コンビニ市場で成長を続けたい考えだ。

 無人店は専用のゲートを通って店内に入る。天井に設置されたカメラや棚のセンサーで、客が手にした商品を把握。専用の決済端末で支払う仕組みだ。これまでに東京都内に出した店舗で、問題ないことが確認できたため、本格出店に踏み切る。

 カメラやセンサーの設置で、出店にかかる費用は高めになるが、入荷商品の受け取りや補充以外は従業員が不要になり、人件費など運営費を大幅に削減できる。 (時事通信)