ユニー・ファミリーマートホールディングスは27日、来年7月からスマートフォン専用の電子マネー「ファミペイ」による決済サービスを全国約1万7千店で始めることを明らかにした。キャッシュレス化を進め、レジで現金を受け渡す手間を省く。買い物客のデータを蓄積して新商品の開発や促進にもつなげる。

ファミペイは、客が専用アプリをダウンロードしたスマホにバーコードを表示し、店員が読み取って決済する。レジで現金を渡したりクレジットカードとひもづけたりしてチャージする。買い物額に応じたキャッシュバックや「Tポイント」との連携も検討。提携するドンキホーテホールディングスの店でも使えるようにしたいという。

ファミマでは、イオンの「WAON(ワオン)」や、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco(ナナコ)」のような独自の電子マネーがなかった。大手コンビニでは、ローソンがスマホで決済できる「ローソンスマホペイ」を導入。セブン&アイ・ホールディングスも19年夏までに独自のスマホ決済のサービスを始める計画だ。(朝日新聞社)