セブン&アイ・ホールディングスが10日発表した2018年3─11月期連結決算(日本基準)は、営業利益が前年比2.9%増の3042億円だった。国内コンビニ事業は減益だったが、米コンビニ事業が好調だった。イトーヨーカ堂の収益性改善も寄与し、6期連続で過去最高となった。

国内コンビニ事業のセブン-イレブン・ジャパンは、加盟店のチャージを1%減額したことなどが影響し、営業利益は前年比1.1%減の1864億円にとどまった。

一方、米セブンイレブンは収益性の低い店舗の閉店やオリジナル商品の開発などが利益を押し上げ、海外コンビニ事業の営業利益は同7.4%増の686億円となった。

総合スーパー(GMS)のイトーヨーカ堂は、衣料品や住居の自営売場縮小や食品強化により、収益性が改善した。

売上高にあたる営業収益は、前年比13.2%増の5兆0723億円となり、3期ぶりに過去最高を更新した。

2019年2月期の業績予想は据え置いた。連結営業利益予想は前年比6.0%増の4150億円と、リフィニティブがまとめたアナリスト11人のコンセンサス4177億円とほぼ一致する。(ロイター通信)