セブン&アイ・ホールディングス(HD)は6日、オフィス用品通販大手アスクルと業務提携したと発表した。セブン&アイHDのスーパーで扱う生鮮食品などを家庭に届ける宅配事業「IYフレッシュ」を共同で立ち上げ、11月末から都内の一部エリアで展開する。

アスクルは昨年8月から1時間単位で商品の受取時間を指定できるサービスを行っているが、この物流網を活用する。

買い物に出かける時間が取れない働く女性らの利用を見込んでおり、専用サイトでは、時短料理のメニューも提案する。アスクルの岩田彰一郎社長は「ノウハウを蓄積して一気に拡大したい」と述べ、2020年には首都圏全域をカバーする方針だ。

両社の通販サイトでは、相手の商品を表示できるようにして顧客を誘導し合う。セブン&アイHDの通販サイト「オムニ7」は書籍やCD・DVD、生活雑貨の取り扱いが多い。アスクルの「ロハコ」は、文具オフィス用品の品ぞろえが豊富だ。セブン&アイHDの井阪隆一社長は「お互いの強みが重複せず、補完し合う関係になれる」と提携のメリットを強調した。(時事通信社)