コンビニ最大手セブン―イレブン・ジャパンの7月の全店での売上高は前年同月より1・2%少なかった。前年割れは2010年3月以来、9年4カ月ぶりだ。長雨に加えて、7pay(セブンペイ)への不正アクセスの問題も響いた可能性がある。

出店から1年以上たった既存店ベースの売上高は3・4%減。こちらも9年4カ月ぶりの減り幅だ。7月時点の店の数は前年の同月よりも2・7%増やして2万990店としたが、落ち込みを補いきれなかった。

親会社であるセブン&アイ・ホールディングス(HD)の広報担当者は「梅雨が長引いたのが響いた」。アイスクリームなどの売れ行きが鈍ったという。

セブンペイのサービスは7月1日に全店で始め、その直後から不正アクセスが続発。被害は約800人、約3800万円に上った。利用者に不安が広がったなどとして9月末での廃止を発表済みだ。

その影響についてセブン広報は「測りようがないので、わからない」という。店主のあいだには「苦戦の一番の要因は天候だが、セブンペイ問題で一部の客がほかに流れた」(関東の店主)との声もある。(朝日新聞)