セブン&アイ・ホールディングス(HD)の株主総会が23日午前、東京都内であった。

24時間営業などコンビニ事業のビジネスモデルが曲がり角を迎えるなか、参加した株主たちは総会前の取材に、会社側の経営姿勢を問う声をあげた。

総会には多くの株主が訪れた。セブン―イレブンの店主という男性株主は「セブンのイメージが悪化して株価も下がっている。本部は店主とうまくやってほしい。看板商売のコンビニでこんなことを続けていたら誰も幸せになれない」と話し、会場に向かった。

会場前では「24時間営業押し付けやめろ!」などと書かれたプラカードを掲げる店主らの姿も見られた。

総会でHDの井阪隆一社長は、24時間営業について「すでに(営業時間を短縮する)実証実験を開始している。立地や商圏など店ごとの状況を見極め、柔軟なチェーン運営のあり方を追求し、加盟店の売り上げ、利益の低下を招かないように、結果をしっかり検証して参りたい」と述べた。

コンビニ最大手セブン―イレブン・ジャパンを傘下に抱えるセブン&アイHDの株価は、低迷が続く。24時間営業をめぐって大阪府東大阪市の店主との対立が表面化したのは2月下旬。この時点に比べ、2割ほど安い水準だ。(朝日新聞)