コンビニ最大手のセブン―イレブンが7月11日朝、唯一の「空白県」だった沖縄県で店を開いた。

東京・豊洲の1号店から45年がかり。すべての都道府県に出店した。現地での「売り」は、迎え撃つファミリーマートとは対照的だ。

那覇市の中心部に設けたセブン―イレブン那覇松山1丁目店では、午前7時の開店を前に約200人が並んだ。2番目に並んでいた地元の大学1年生、宮里盛大さん(18)は友人と5時半過ぎに訪れた。「おにぎりがおいしいとうわさで聞いていた。ファミマやローソンとの違いを確かめたい」

さっそくツナマヨネーズとシャケのおにぎりを買い、レシートを見つめて「うれしいっす」と話した。

セブンの今回の沖縄出店は14店。5年間で250店を一気に出す。進出に合わせて、弁当やおにぎり、デザートをつくる二つの専用工場を沖縄県につくった。重視するのは「内地の味」だ。

セブンが約1万人を対象に実施したアンケートで「沖縄の味」よりも「内地の味」を求める声が強かったためだ。タコライスなどのご当地メニュー13品も扱うが、弁当など多くの品ぞろえは本州などと同じにしたという。

現地の子会社、セブン―イレブン・沖縄の久鍋研二社長は「当然、トップシェアをめざしている。最終の出店数は公表していないが(250店よりも)さらに上の数字を計画している」と話す。(朝日新聞)