コンビニ首位のセブン―イレブン・ジャパンが7月11日、「空白県」の沖縄に進出する。ファミリーマート、ローソンを含めた大手3社が47都道府県に店を構える。大量出店の見直しが全国で進むのをよそに三つどもえのバトルが始まる。

「7月11日(木)AM7:00~ 沖縄にOPEN」。そんな垂れ幕が、那覇市中心部のビルに3日まで掲げられていた。

そこから数百メートル。観光客でにぎわう国際通り沿いの「沖縄ツーリスト」1階で新店の開業準備が進む。3軒となりにファミリーマート、数十軒ほど離れてローソンもある。ある既存店の店員は「最初は興味津々でセブンに行くかもしれないが、うちにはファンが多い」と強気だ。

商品配送の効率を重視するセブンは、特定地域に一気に店を出すドミナント戦略を基本とする。地理的に離れた沖縄は最後になったが、まず14店を開き、5年間で250店を構える方針だ。弁当などの専用工場と配送センターも設ける。(朝日新聞)