セブン-イレブン・ジャパンは30日、食品ロスを削減するため、販売期限が迫った弁当などを実質値引きする実験を、北海道と四国のコンビニエンスストアで始めた。定価で販売し、購入者に5%のポイントを還元する。年末まで実験し、検証結果を踏まえ、来春の全国展開を目指す。

食品の廃棄費用は加盟店の収益を圧迫してきた。また、食品ロス削減への協力を企業に求めた法律が今月施行されたこともあり、値引き販売で廃棄を抑制する構え。

セブンは年内、北海道と四国に計1300超ある店舗で、販売期限まで残り3~5時間となった弁当やおにぎり、サンドイッチなどを値引きする。専用シールを貼って通常商品と区別し、同社の電子マネー「nanaco(ナナコ)」利用者に税抜き価格の5%分のポイントを付与する。

徳島県庁であいさつした古屋一樹会長は「これからも愛されるブランドであるため、日本が抱える社会問題に取り組む」と語った。(時事通信)