コンビニエンスストア大手3社が、プラスチックの削減に向けた取り組みを加速させている。

いずれも「2050年までに自社商品の容器で環境配慮型素材100%使用」の目標を掲げており、紙やバイオマス素材の採用が広がっている。

セブン―イレブン・ジャパンは今月から定番のチルド弁当4品を順次、紙製容器に変更。これにより、プラ削減効果は年約800トンと見積もる。また、カフェラテの包装フィルムやカップ総菜のふたを廃止し、プラ使用量を従来品から10~25%カットした。

ローソンはアイスコーヒーとチルド飲料の紙製容器化で年約1100トンのプラ削減を見込む。容器・包装プラをまずは30年までに30%減らす(17年比)目標で、おにぎりやサンドイッチの包装も見直している。

ファミリーマートは、サラダやヨーグルト飲料に紙やバイオマス素材の容器を採用。来年2月までに自社商品の約3割を環境配慮型素材の容器に置き換える方針で、プラ削減量は年4400トンになる。

使い捨てプラスチックごみが国際問題となる中、生活に身近な小売店の取り組みに注目が集まっている。セブン―イレブンは「全国でさまざまな商品を提供する企業として、サプライチェーン全体で取り組むことが大切だ」(広報)と話している。 (時事通信)