コンビニがなかった日本最大級の交通ターミナル

 国土交通省関東地方整備局は2016年10月7日(金)、「バスタ新宿」に出店するコンビニエンスストアの事業者が「ファミリーマート」に決定したと発表しました。

「バスタ新宿」は新宿駅に直結するかたちで今年4月に開業した交通ターミナルです。規模は日本最大級ですが、待合所には自動販売機はあるもののコンビニはなく、利用者から不満の声が上がっていました。

そこで国土交通省は、利用者の利便性向上を図るため4階にコンビニを設けることを決定。公平性、競争性を確保した店舗の導入を進めるため、「占用料(床賃料)」と「施設の維持管理への協力」についての競争入札を実施しました。

国土交通省、「トイレ清掃」にも言及

 今年8月1日には「ポプラ」が落札者として決まりましたが、その「ポプラ」は9月1日に辞退届を提出。この理由について国土交通省は、「辞退者」のコメ ントとして「9月上旬の暫定出店に向け準備を進めていたが、準備に予想以上の時間がかかることになり、辞退するに至った」としています。

また、一部報道では、トイレ清掃の分担に折り合いがつかなかったことが辞退の理由ともされましたが、このことについて国土交通省は、「購買施設の入札手 続きの対象となっておりません。開業以来、4階トイレは新宿高速バスターミナル会社、3階トイレは観光情報センターが清掃を行っております」としていま す。

今回の出店事業者決定にかかわる手続きは、前回と同様、価格を評価する「占用入札制度」と、提案内容を評価する「総合評価落札方式」により実施され、入 札に参加した6社から「株式会社ファミリーマート」に決定したとのこと。出店時期などについては、ファミリーマートと相互に協力し、1日も早い営業を行え るよう努めていくということです。

また、4階に2か所ある女子トイレについては、混雑緩和を図るため、現在の計8個から、年末年始までに計14個、来年春までに計21個に増設する工事が進められます。(のりものニュース)