コンビニエンスストア大手のローソンは、人気商品の「からあげクン」やコロッケを、できたてで提供できる新型フライヤーを順次、導入する。

調理時間を5分の1~6分の1程度に短縮できる。平成32年をめどに従来機から切り替える。ライバル他社と差別化できるほか、時短調理で、深刻化する人手不足問題にも対応できるとみている。

からあげクンの調理時間は、これまでの6分程度から1分程度になる。どんな技術で調理時間を短くできたかは「企業秘密」という。

店内調理商品は従来、混雑していない時間にまとめて揚げるなどし、その後、レジカウンターの保温ケースに移していた。このため、実際の販売が調理から数時間後のケースもあった。

1分程度で調理できるようになれば、注文を受けてから調理し、できたて商品を提供できるようになる。ライバルのコンビニ他社に対し、商品競争力で優位に立てる。また、コンビニの中でも利益率の高いレジカウンター商品を強化できれば、1店舗当たりの収益アップにつながる。

既に同フライヤーを搭載し、ほぼ全自動で調理するロボット「できたてからあげクンロボ」の試験導入も始めた。(産経新聞)