中堅コンビニエンスストアのスリーエフは9日、社員180人をめどに希望退職者を募集すると発表した。約310人いる社員の6割近くに当たる。「スリーエフ」単独ブランドの店舗をなくし、コンビニの大半をローソンに譲渡するなど、事業の大幅な縮小に合わせて人員を削減する。
業界大手3社による寡占化が進む中、商品開発力などで見劣りするスリーエフは売り上げが低迷。17年2月期まで2年連続で純損失を計上する赤字決算を余儀なくされた。
このため、同社は店舗の大半をローソンに譲渡して「ローソン・スリーエフ」の新ブランドに転換。今後は商品や店舗システムの開発などコンビニフランチャイズ本部としての事業からほぼ撤退し、ローソンと設立する子会社を通じた新ブランド店の運営などに専念する。
希望退職者の募集期間は7月10日から8月4日まで。退職日は来年2月28日の予定で、退職者には特別一時金を支給するほか支援会社を通じた再就職先の紹介も行う。 (時事通信社)