三菱商事は10日、コンビニエンスストア大手ローソンの株式の過半数をTOB(株式公開買い付け)により取得し、子会社化したと発表した。取得額は約1440億円。両社は今後、連携をより強化し、商品力の向上や海外展開、サービス拡充の取り組みを加速する。
TOBは昨年12月22日から1株当たり8650円で実施し、今月9日に終了した。三菱商事のローソンに対する議決権所有割合は、従来の33.47%から50.11%となる。両社は16日に共同で記者会見し、今後の事業展開などを説明する。
コンビニをめぐっては、昨年9月にファミリーマートとサークルKサンクスが経営統合するなど業界再編の動きが活発化している。ローソンは首位セブン-イレブン・ジャパンや、統合したファミリーマートにも店舗数などで劣り、競争力の強化が急務となっていた。(時事通信社)